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2006-10-19 Thu 18:34
働く女性たちに先輩ワーキングウーマンの成功体験や失敗談からキャリアの築き方を学んで欲しいとの狙いで先月からスタートしたキャリアカフェ。水曜日の夕暮れ時、銀座のとあるスペースの一角に30代を中心とした女性たち(複数の男性の姿も)が集まりました。数年前に女性のキャリアを考えるワークショップを通じて知己を得た松信章子さんを中心に企画されたもので、私も第2回目のカフェにお邪魔してみました。
この日の講師は、(株)電通 IMCプランニング・センター ソーシャル・マーケティング部プランニング・ディレクターの白土真由美さん。圧倒的男性優位の大企業で、20代は外資系クライアントを担当する営業としてがむしゃらに走り、30代ではコンベンションのプロデュースといった広告代理店での一通りの業務を経験したものの、「何のために仕事をするのか」という自分の存在価値を求めて悶々とする日々が続いたそうです。そんな中、白土さんは「今の仕事を通じて、生活者も、クライアントも、勤務先も、さらには社会全体もハッピーにできないものか」というアプローチを共有する有志と自主的チームを組織。不特定多数が利用する民間施設への補助犬(盲導犬、聴導犬、介助犬*)ユーザーの障害者受け容れを促進する「障害者補助犬法」の施行を契機に、その理解啓発を促す「ウエルカムほじょ犬」キャンペーンなど、社会性の高いプロジェクトを次々と手掛けていきます。*車いすを使う障害者を補助する犬 さらに、次に出会った持続可能な社会を目指すCSRという概念が、その後の彼女の仕事人生を変えることになります。 ![]() カフェの様子 |
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2006-10-01 Sun 11:08
地球環境や従業員の労働環境に配慮し、地域社会にも積極的に貢献しながら安定した利益を上げることを目指す企業の社会的責任(CSR)という考え方については、知っている、または聞いたことがあるという方が多いかもしれません。でも、戦略的社会貢献(Strategic Philanthoropy 以後SP)と言われると、知らない人のほうが圧倒的でしょうし、「えっ、また何かやらなくちゃならないの〜?」という企業担当者の悲鳴も聞こえてきそう。
戦略的社会貢献(SP)って一体何なのでしょうか? こんな問いをベースに、国際支援NGOのケア・インターナショナルジャパンと(株)イースクエアなどの共催で「CSRシンポジウム 企業と社会の新しいパートナーシップに向けて」(当日資料のダウンロードできます)が先日行われました。 ![]() |
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2006-09-10 Sun 19:32
私が本を出した時、ある友人が「このサイトから買うよ」と言ってショッピング募金サイト「イーココロ!」を紹介してくれた。そこらにある本屋やアマゾンではなく、彼女がこのサイトから買った理由は「自分のところのNGOに寄付できるから」と本人の弁。はて、一体どういう仕組みなんでしょうか?
まず、イーココロ!を入り口にしてお買い物や資料請求、サイトへのアクセスなどを通じて募金ポイントを貯めます。1000ポイント以上貯めると、1ポイントを1円として指定したNGOに寄付できる仕組みです。 な〜んだ、とっても簡単ですね。 わざわざ寄付のために時間をかけなくても、ショッピングをすれば事実上寄付することになるのでお手軽です。しかも、寄付の原資は加盟サイトからの手数料なので、お買い物をする人の金銭的な負担はゼロ。イーココロ!のようなショッピング募金サイトは、草分け的な「援JOY(広島県三原市)」をはじめ少しずつ増えているようですが、イーココロ!は支援先NGOを「国内外で開発途上国支援・教育支援・環境保全・緊急援助・人権保護・医療支援を行うNGO、またはこれらの活動を支援する団体」に特化することで特徴を出しています。ちなみに私の友人が理事をやっているNGOは、児童労働の撲滅に関する啓発活動などを行うACE(エース)です。 サイト上のアイコンをクリックすると、企業に代わって寄付する仕組みのクリック募金については、以前にココでご紹介しましたし、「クリック募金―クリックで救える命がある。―」といったクリック募金の集積サイトも登場しています。このようなサイトがもっと増えて、それぞれの存在感がさらに高まることを期待しています。 ・ショッピング募金サイト イーココロ! 援JOY ・クリック募金集積サイト クリック募金―クリックで救える命がある。― |
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2006-09-04 Mon 03:27
自然環境を汚すだけ汚して、従業員を低賃金でコキ使うような大企業が主役のいわゆるグローバル経済が、私たちの暮らしをダメにしている―。そう考える人は、結構多いと思います。でもだからと言って、自給自足生活なんて無理だしイヤ、と考える人もこれまた多いはず。ではどうすればいいの?という問いに答えようとしているのが、この本です。
自然を大切にしながら安全・安心に暮らせる社会。本書は、それを創り出すカギが「自立したコミュニティ( Self-reliant communities )」にあると説きます。 「何だ、また自給自足か」と言うことなかれ。ここで言う自立したコミュニティとは、 私たちの生活で必要、重要なものを地域内で生産するように促す存在であって、決してグローバル化された国内・国際経済と断絶して”陸の孤島”になることを求めている訳ではありません。エスニックなファッションや雑貨といった私たちがちょっと「欲しくなる」ものを輸入したとしても、農業とエネルギー、水資源といった私たちの生存に「必要」な部分は地産地消でやりましょうよ、ということです。 この際主役となるのは、世界をまたにかける多国籍企業ではなく、 従業員と地元市民が株主となる協同組合形式による営利企業「コミュニティ企業(Community Corporation)」です。本書では、市民株主会社によって運営されているアメリカンフットボールのプロチーム「グリーンベイ・パッカーズ」(米ウィスコンシン州)から、 地元市民の出資でスタートした会社を母体に、国内最大の冷蔵庫メーカーを含む約160の関連会社を傘下に持つまでに成長したスペインの 複合企業モンドラゴンまで、様々な事例を引きながらコミュニティ企業の意義を説いています。 必要なことはコミュニティ企業によってローカルでやる―。ビジネスも社会もこれから目指すべきは、やはり”地域主義”だと確信しました。 地域主義を志向する動きは、アメリカでは Business Alliance for Local Living Economies(BALLE) といった組織を中心に最近徐々に見えやすくなってきています(ちなみに、著者のマイケル・シューマン氏は BALLE の理事の一人)。都市のスプロール化、大型店舗による地域ビジネスの破壊、といったことが極限まで進んでしまった危機感の表れなのでしょう。初版発行が1998年なのでやや事例が古いのですが、テーマそのものは全く色あせない良書でした。 |
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2006-04-01 Sat 00:00
長年にわたってCSR(企業の社会的責任)を実践する特色ある中小企業が、多国籍企業に買収された後も企業理念を維持できるかというテーマについて、以前に社会責任ビジネスの行く末で書いた。今日はその第2弾。前回はストーニーフィールド・ファームやベン&ジェリーという食品メーカーについてだったが、今回は最近相次いだ多国籍企業によるナチュラルケア用品メーカーの買収について取り上げてみたい。
まずは、化粧品世界最大手の仏ロレアルによる英ザ・ボディショップ買収のニュースから。ボディショップと言えば、詰め替えサービスの提供や動物実験への反対、フェアトレードによる自然素材の調達などに早くから取り組んできた社会責任ビジネスの先駆者として知られる。ただ、90年代に株式上場して世界展開の路線を選んだことで、創業当初の理念からかけ離れてしまったとの見方も少なくない。そしてこのたびのロレアルへの身売り。お世辞にもCSRに熱心とは言えないエスティーローダーの傘下に入っても、創業以来の環境配慮型ビジネスを押し進めるナチュラルヘアケア用品大手のアヴェダのように独自の存在感を示し続けることができるのか。社会責任ビジネスのパイオニアとしての真価が問われる。 もう一つ注目すべきニュースは、世界有数の日用品メーカーの米コルゲートがナチュラルケア用品の米トムズ・オブ・メインを買収する件。 ![]() 社会責任ビジネスの世界で敬愛されるトムズ・オブ・メイン共同創業者のトム/ケイト・チャッペル夫妻は、多国籍企業との恊働にはこれまでどちらかと言うと否定的な立場を取ってきた。それだけに、「単独のままでは拡大し続けるナチュラルケア用品の需要にもはや対応できない」という声明内容からは、苦渋とまではいかなくても相当難しい判断だったことが伺える。夫妻は声明の中で、添加物不使用の原則を貫くことや、利益の10%を地域活動に寄付すること、就業時間の5%を社員によるボランティア活動に充てることといった一連の社会的取り組みを今後も続けると強調している。ぜひそうあって欲しいと思う。 環境や社会へのユニークな貢献で知られる中小企業が同業の多国籍企業に買収される動きは、2000年ごろからまずは食品メーカーを中心に本格化した。世界で無数のブランドを展開するネスレやユニリバーといった多国籍企業が、オーガニック食品メーカーを傘下に入れたのだ。その動きが、今度は日用品メーカーにも押し寄せて来た。コルゲートは、業界内では比較的早くからCSRに熱心に取り組み始めた企業ではある。しかし、自分たちで一から自然素材の歯磨き粉やマウスウォッシュのブランドを立ち上げるよりも、この分野で不動の地位を築いたトムズ・オブ・メインを買収したほうがてっとり早かったのだろう。 自前で社会責任ビジネスを創造するよりも、既に実績のある社会責任ビジネスを買収することでCSRへの取り組みを強めようとする大手企業の動き。今後、世界的にますます加速しそうな気配である。 |






