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2008-02-18 Mon 15:43
もう2カ月以上前になってしまいましたが、企業や非営利組織の中堅幹部へのリーダーシップ教育を手掛けるNPO法人アイ・エス・エル を設立、理事長を務める野田智義さんの講演を伺う機会がありました。
世の中が停滞したり過渡期を迎えたりすると、いつもリーダーシップの重要性が叫ばれます。今もまさに、そういう時期でしょう。過去や常識にとらわれずに、白いキャンパスに明日を描き、その実現に向けて周囲に働きかけ、巻き込み、成し遂げる。国家や組織がその存在意義を世の中に問い、持続的に成長を続けていく上で、リーダーシップは不可欠です。 とはいえ、私たち日本人の多くにとって、リーダーシップはあまり身近なものではないのではないでしょうか。むしろ、個性の強いカリスマ的なリーダーと言われる人たちに対して嫌悪感を抱いたり、リーダーシップなんて自分には縁がないと思っている人が多いように見受けられます。私もこれまでは、似たような感覚を持っていました。俗にリーダーと見なされている人たちって、おおにして人間的な資質に問題があったりしますし(笑)。しかし、野田さんのお話を聞いて、考えを改めました。 野田さんは、リーダーシップとは一部の人たちに限られたテーマでは決してなく、「すべての人に与えられたもの」であると説きます。米公民権運動の指導者であるキング牧師や、インドで貧者の救済に生涯を捧げたマザー・テレサの映像を交えながら、リーダーシップの本質を分かりやすく伝えてくれます。2人に共通するのは、最初から凄いリーダーではなかったということ。 2人は、黒人差別や貧困が放置される社会に対して、それぞれ「何かおかしい」と感じて行動したというのです。 「何かおかしい」というのは、その人にしか感じられないものです。皆さんだってきっと、今までに一度は感じたことがあるはずです。野田さんはこれを「内なる声」と表現し、 リーダーシップとは「『内なる声』を聴きながら、自分として生きようと決めることから始まる」と主張します。 野田さんのリーダーシップの考え方でユニークなのは、リーダーシップを「旅」になぞらえている点です。 リーダーシップと言うと、私たちはとかく「他人をぐいぐい引っ張る(リードする)こと」と捉えがちです。しかし、野田さんは「リーダーシップとは、自分をリードする(lead the self)旅」だと定義づけます。さらに「自分の夢をより大きな文脈で実現させるには、リーダーはある時点で『利己』から『利他』に変わらなければならない」と言います。リーダーは、自分の夢を「みんなの夢」に昇華させる能力を問われるということでしょう。 山積する社会問題を前に、私たちの多くが何となくながらも「何かおかしい」と感じているのではないでしょうか。だとすれば、あとは行動あるのみ。野田さんのお話を伺いながら、それぞれの立場でリーダーシップの旅を始める人を増やすことが、日本を変える唯一の方策ではないかという思いを新たにした次第でした。 野田さんのご著書「リーダーシップの旅 見えないものを見る」(光文社新書)。社会起業家を目指す皆さんはもちろんですが、所属する組織で何か変革を起こしたいと考えている全てのビジネスパーソンにおすすめできます!
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2007-12-30 Sun 21:42
現在発売中のオルタナ5号では、社会起業家に関するサブ特集の取材を担当しました。サブ特集は3ページなのでそれぞれの社会起業家の皆さんを紹介するだけでほぼ終わってしまいましたが、取材でお世話になった皆さんからは、私一人に聞かせておくにはもったいない大切なお言葉を色々といただきました。
メディアの力でビジネスやライフスタイルをエコロジカルに変えたいとオルタナに参画した私も、気分はビジネスによって社会を変えようと志す社会起業家の皆さんと同じ。取材でお会いした方々からの励ましのお言葉の数々に、本当に勇気づけられたものでした。1年の最後は、そんな珠玉の励ましの言葉をいくつかお届けして締めくくります。 「生み出したい価値や、解決したい問題に徹しきれば、失敗というものはない。うまくいっていなければ、やり方を変えればいい。最後まで目指す価値に近づいていこうとすればいい。そうすれば、あきらめずに済む」(ETIC.代表理事 宮城治男さん) 「問題意識を持ったら、すぐにやってみることが大切。1.5メートルの溝の先にあるオアシスが蜃気楼か本物かを知るには、飛んでみなければならない。飛んでみれば、何が必要かが分かる。やれる事業かどうかを考えてやるのではなく、できないかもしれないけどやらなければならない事業をやり続けることが大切」(オウケイウェイヴ社長 兼元謙任さん) 今年1年、ありがとうございました。来年はオルタナを軌道に乗せると同時に、新しい「何か」を生み出す年にしたいと考えています。どうぞお楽しみに! |
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2007-10-24 Wed 13:05
ビジネスを通じて、またはビジネス的な手法を用いて、環境問題や社会問題の解決のために行動する社会起業家。日本でも、地域社会の立て直しや子育て支援といった社会課題を解決する担い手として社会起業家に対する期待感が高まっています。中でも、最近求められている地方活性化の切り札として注目できそうなのが、長年にわたって社会起業家支援を続けるNPO法人ETIC.(エティック)が行う「チャレンジ・コミュニティ創成プロジェクト」です。
このプロジェクトは、地域活性化につながる魅力あふれる事業を創り出し、大学生を中心としたインターンを長期で受け入れて事業を成功させることを目指す「チャレンジ・プロデューサー(CP)」と呼ばれる人たちを全国規模で育成していくというもの。2004年の開始以来、全国各地で活躍するCPたちが生まれ、彼らを通じて累計284社の企業が約600人の学生を受け入れたそうです。 先日行われた年に一度のプロジェクト報告会では、岐阜市で地場産業への長期インターンシップを企画したり、地域に根ざした起業支援を手掛けるNPO法人G-netの秋元昭治さんや、高知県の嶺北地域という四国のど真ん中に当たる地域で林業や民宿などへの「田舎インターンシップ」を企画する株式会社南の風社の宮脇綾子さんら全国のCPたちが事例報告してくれました。私が参加したこの後の分科会では、「地域で社会起業家を生むためにどんな環境整備が必要か?」というお題が与えられて各グループで議論。私のグループでは「地域での長期インターンは、何も学生に限らなくても、やる気のある社会人やシニアにも機会を与えるべきじゃないの〜」という意見が出て、代表の方が皆の前で発表してくれました。 ![]() 5年後、10年後、このプロジェクトから成長したCPたちの手によって個性的な地方がどんどん出てくると、日本の将来もかなり楽しみだなあと思う訳です。オルタナ5号(11月末発売)のサブ特集では社会起業家をフィーチャーする予定。どうぞお楽しみに! |
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2007-08-05 Sun 23:30
私事ですが、環境ビジネスに携わる女性のネットワーク「環境ビジネス ウィメン」の第3期メンバーに加わらせていただき、先日環境省で土屋品子副大臣をはじめ同省幹部と懇談させていただきました。
![]() 環境ビジネスウィメンというのは、小池百合子防衛大臣が環境大臣だった当時に呼びかけて始まった、環境関連のビジネスに携わる女性たちによるネットワーク。2004年と2005年に第1期、第2期のメンバーが小池大臣と懇談し、女性による環境ビジネス拡大に向けた課題や国の環境政策の評価などについて話し合って相当盛り上がったんだそうです。 私を含めた第3期は、省エネルギーや環境金融の専門家、小売業やメディアなど一段と業種の幅が広がった総勢9人でスタート。それぞれのビジネスの紹介ということで、プランタン銀座取締役の永峰好美さんは、バレンタインデーでの簡易包装の呼びかけをはじめ、お客さんと従業員のエコ意識を高めることを狙った数々のキャンペーンを説明してくれました。さいたまコープ常務理事の斉藤真澄さんは、エコ意識が相対的に高そうな生協組合員たちもうなりそうな多角的な環境活動を紹介。大和総研経営戦略研究所の河口真理子さんは、環境に貢献できる個人のお金の使い方について熱く語ってくれました。そして私は、早いもので3号までこぎつけたオルタナの崇高な理念と斬新な!?ビジネスモデルを説明させていただきました。 せっかく多くの女性が社会に出て働くようになったのに、今までの男性中心のビジネス界での常識(資源は採り放題、環境は汚し放題、誰よりも長く働いて出世を目指すなどなど)をまねて男性と同じ働き方をしても意味がない、と私は常々思ってました。ビジネスを通じて、環境問題をはじめとする社会課題の解決を目指して働くということにこそ、女性にとっての働く意義があるはず。環境ビジネスウィメンでの活動を通じて、ビジネスを 通じて環境を良くするのは可能だということだけでなく、女性が環 境を切り口に仕事をすることの意義についても他のメンバーの皆さんと ご一緒に発信していけたらと思ったのでした。 環境ビジネスウィメンはこのほど法人化され、まずは環境ビジネスプランコンテストのエコ・ジャパン・カップ2007を共催することになりました。来年の洞爺湖サミットに向けて何か発信できれば、という話もちらほら。ぜひ、これからの環境ビジネスウィメンにご注目を下さい。 第1期、第2期メンバーの横顔は本にもなっています。こちらもぜひ。
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2007-07-30 Mon 17:29
本日月曜日はテレワーク(在宅勤務)の日。オルタナ編集部の皆さんのご理解に感謝しつつ、家でじっくり原稿処理や思索にふけっています。始めてまだ半年足らずですが、テレワークってやればやるほど人も社会も地球も大事にできる働き方、まさにオルタナ的なワークスタイルだなあと実感します。
まず何と言っても、通勤時間が減らせてその分仕事や自分のことができる時間的な余裕が生まれるので、ヒトに優しいですよね。また、テレワークをする人が増えれば通勤時の混雑も緩和されるので、世の中にも優しい。さらに、電車や車での移動に伴う環境負荷、つまり大気汚染や二酸化炭素の排出といったものが軽減できますし、ランチにコンビ二などでお弁当を買う必要もなくなるので、弁当ガラのごみも減ります。テレワークは環境にも優しいエコワークだと思うのです。 日本政府もテレワーク=エコワークというのは認識しているらしく、京都議定書の日本としての目標達成計画の中に「テレワークの推進」を盛り込んでいます。政府の「IT新改革戦略」では、『2010年までにテレワーク人口の比率を就業者人口の2割まで引き上げる』とする目標が掲げられました。テレワーク人口が2割になれば、現在の日本の通勤風景や日本人のワークスタイルは相当変わるのではないでしょうか。ちょっと空気もきれいになるという、かけがえのないおまけ付きで…。 |









